日本最大の宗教都市「天理」を散策。それ以外も少々。

ゆみ王

2020年01月29日 22:24



ここは、奈良県の天理市。

いつかゆっくりと、この日本最大の、というか日本唯一の宗教都市であるこの街を散策したかった。

出発。



えっ・・・。なんですか、この凄い建物・・・。



どうやらここは、天理教の本部のようだ。

国宝級の寺を凌ぐほどの圧倒的スケール・・・。

足を進める。



あまりのスケールの大きさに、しばし呆然としていると・・・。

天理教関係者らしき人から声を掛けてもらう。

関係者:観光の方ですか?宜しければ内部も見学出来ますよ。



えっ!!

でも僕、宗教は無宗教で、というかむしろ宗教が嫌いで(笑)

しかも、色々な事情があってまったくお金を持っていませんよ!!

と言うが、そんなこと関係ないらしい。



ここまで言ってもらえると、むしろ断るほうが失礼だ。

お言葉に甘えて、本殿の中へ入らせてもらう。

※ただし、写真はNGのようです。



ドキドキしながら内部へ入らせてもらう・・・。

そこには、今まで見たことのない風景が広がっていた。



表現しがたい、両指をしなやかに動かした複雑な参拝風景・・・。

ちょっと自分も真似してやってみたけど、まったく出来ません(笑)

明らかに、無宗教の自分がここにいるべきではない・・・(はよ気づけ)。

これ以上ここに居ることは、天理教に対して失礼になるため、わずかな時間で退出。

すると、さっき内部へ入ることを進めてくれた関係者の方が近寄って来られた。



マズイ・・・。

こんなにすぐ出てきたので、怒られるか・・・。

すぐに靴を履いて立ち去ろうとする!!

すると、関係者の方はこう言う。



靴ベラ、良かったら使って下さい。



君・・・優しすぎるぞ・・・。

しかも結構可愛いし、自分に彼女が居なかったら、絶対に君をデートに誘っていたでしょう・・・。

これを機に仲良くなったので、どうしたらあの複雑な参拝技を取得出来るのか聞いてみた。

すると、すぐそこの案内センターで学べると。



本殿のすぐ近くにある観光案内センター。

もはやここは、完全な、しかもハイレベルな観光施設やな・・・。

センターの人に教えてもらってこの手技をマスターしようとするが、あいにく誰も中に居ない。

仕方なく、天理教の法被を着ている近くのおばちゃんに事情を話し、手技を伝授してもらう。

しかし、何回チャレンジしても・・・。



阿波踊りみたいになっちゃう(笑)

天理教信者のおばちゃんも爆笑。

楽しい時間が続く。



これなんだよ・・・これが、無宗教の素晴らしさなのだよ・・・。

無宗教だからこそ、僕はどのような特定の宗教の方とも仲良くなれるのだ。

ということは、やっぱり宗教は無宗教こそ理想と思えるのだが、これ以上は脱線するので終わり。



天理教本部を出ると、すぐに商店街があった。

行ってみる。



この商店街、売られているグッズが天理教関連の物が多い。

この商店街も天理教が作ったのか?凄すぎるぞ・・・。

どんだけ歩いても先が見えない商店街、京都の新京極以上に長いんちゃうか(笑)



天理教のカレーまで売っている!!

記念に買ってみようかと思ったが、めちゃ高くて止めた。



お次は天理参考館という場所へ。



めちゃ立派な建物。

ここには世界中から収集した考古美術が収集されているようだ。



すごい・・・。



すごすぎる・・・。

世界的にもすごく価値の高い物が、普通に並べられている・・・。

館内の案内人の方と話していると、以前、ここには「干し首」という物が展示してあったようだ。



干し首とは、エクアドルの首狩り族が伝統的に作っていた人間の首のようだ。

戦いで打ち取った相手の首を切断し、頭蓋骨を抜き出し、それを乾燥させていたらしい。

この儀式は、相手戦士に対する供養という正義の意味が込められていたようだが、この現代、展示すると人権問題などが関わってくるらしく、今では展示していないようだ。

※画像:バチカン美術館



世界的に見ても、なかなか拝めることの出来ない干し首。

どうしても見たくなり、色々な手を使って少しだけでも見させてほしいと色々な方面へ色々な努力をしてみる。

見れたかどうかは、内緒。



日は変わり翌週、ここは三重県は伊賀市にある島ケ原。

この島ケ原、正月早々に散策してきたが、一日では散策しきれなかった。



ここに、和銅の道という700年頃に通信連絡用に作られた道路があるらしい。



和銅の道っていうけど、至って普通の田舎道。

案内板の随所に「フカンゾ遺跡」って表記されており、むしろそっちに興味を持って探すが・・・。

なぜかどこにも発見出来ない。

ネットで調べるが、検索にも引っかからない。

和銅の道、探索終了。フカンゾ遺跡は謎のまま。



そして今日。有休をとってやってきた。

ここは、奈良県の都祁(つげ)村。

村といっても、市町村合併により今では立派に奈良市の一部のようだ。



この都祁(つげ)村、古代、この場所に闘鶏(つげ)国という独立国家があったらしい。

闘う鶏の国。めちゃ強そうな国やな。



闘鶏国を治めていた有力者の古墳か。

登ってみる。



うぉ!!

さすが闘鶏国の統治者。

めちゃめちゃ強そう・・・。

でもちょっと目がイッてない?(笑)。



さて、のんびりと平日の休みを満喫♪

天気は悪いけど、ゆったりと一人で闘鶏国を散策する。



ド田舎に突然と立派な神社が出現。

行ってみる。



これは、すごい光景・・・。

これぞ、無名の誰も居ない、貸し切りのパワースポットだ。

この都祁村、本当に人が居なくて車もたまに見かけるレベル。



あまりに素晴らしい神社。

ここで昼食タイム。

買ってきたいなり寿司をゆったりほおばる♪

でもね、この神社、なぜだかカラスが多い。

カラスって面白い。

カラスの鳴き声に合わせて、自分も声を発すると、見事に応答してくれる。

しばらく、カラスと会話する。



自分:か~か~。

カラス:か~か~。

自分:カッカッ~!!

カラス:カッカッ~!!

カラスって本当に賢いわ♪

カラスと会話していなり寿司をほおばっていたが、何やら気配を感じて後ろを見ると・・・



えっ!?

人がいる!!

50代くらいの夫婦が、めっちゃ不審な目で自分を見ている(笑)



いなり寿司をいったん置いて、カラスとの会話を止めて、一生懸命に訴える。

違う、僕は変質者じゃない、という目線を送るが・・・。

明らかに空気が悪い(笑)

いなり寿司をすぐさまかきこみ、急いで出発して逃げる。



次に目指すは、都祁ノ岳(標高約700m)



無名の山だが、なにやら神秘的な登山道。

闘鶏国、ここは素晴らしいわ。



山頂からは古墳が沢山見える。

奈良県、いっぱい穴場があるな~。



※今回の記事は散策した都市の関係上、特定の宗教団体が登場する内容となりましたが、私は無宗教であり、客観的にその時に抱いた感情を日記に記しただけですので、気分を悪くされた方はどうか誤解の無いようご理解ください。

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