奈良県宇陀市にある唯一の「道の駅」へ到着。
ここは松山地区と呼ばれ、それはそれは古い町並みが現存しているとか。
余談だが、真冬となるこの時期は、登山よりも知らぬ街中散策の方が楽しいと感じるようになってきた。
レッツゴー♪
ってスタートしたけど、この宇陀市、標高が高い盆地のためか凄く寒い・・・。
古い町並みに、ワクワクさせる案内板。
しかし、散策している人は自分ひとり。
寂しくはない。
離婚してから、あっという間に一年半近く経過する。
今振り返ると、もっと自分が楽観的に、ポジティブ思考で家族の苦難に対処出来ていたら、違った結果になっていたと思う。
なるほど、こんな感じの町並みやね。
再び歩き出す。
でも、失敗は成功のもとでもある。
楽観的、ポジティブ思考の大切さを学び、それを今後実践して再び立ち上がれば、それは失敗じゃなくて教訓という言葉に置き換わると思う。
はじめてここを訪れたけど、素晴らしい町並みだわ。
同じく奈良県の「今井町」はここよりも観光地化されており、その分少し味気ない感じがある。
しかしここは、あまりというかまったく観光客を求めていない雰囲気であり、致し方なく行政から言われて観光に協力している雰囲気が漂う。
僕の趣味はね、渓流釣り、登山、ハイキング、歴史散策など、色々な趣味がある。
人間の幸福度を上げる分野って、何か知ってるかい?
案内板が登場。
又兵衛桜・・・。
司馬遼太郎の「軍師二人」に登場する後藤又兵衛だ。20年前に読んだ記憶が蘇る。
かなりの寄り道になるが、細い路地に向きを変え行ってみる。
そうそう、人間の幸福度を上げる分野。
最新の研究で分かってきたことは、逆に古典的な分野に答えがあったらしい。
それはね、お金でもなく、高級車を買う事でもなく、どんな高級料理を食べる事でもなく・・・。
家族と過ごす、愛する人と過ごす、趣味に費やしてる時間だったのだ。
この三分野が、もっとも人間の幸福度を上げるようだ。
それにしても又兵衛桜、めちゃ遠いな・・・。
ちなみに、お金の話で幸福度を検証すると・・・。
世帯年収700~800万円の人々の幸福度が最も高く、それ以上はたとえ倍の年収になろうとも、人間の幸福度は変わらないようだ。
むしろ、世帯年収が一億円を超えるようになれば、年収700~800万円世帯に比べて幸福度が低くなるようだ。
これは、収入が高くなればなるほど仕事へ時間を費やすことになり、その結果、人間が本来幸せを感じる分野への時間の配分が減少するからなのだろう。
ようやく到着。
案内板を見る限り、伝説では後藤又兵衛は生きていたようだ。
普通、この類の話はロマンに思えるのだが、なぜかこの又兵衛生存説は、信じようとしてしまう。
話は戻る。
人々の仕事と年収の相関係数を算出したところ、その数字は0.15だったようだ。
つまり、1という数字に近づけば近づくほど相関があるのだが、0.15という数字が表す意味とは・・・。
仕事とは、大多数の人にとって、人間の幸福度を下げる作業でしかない、ということである。
僕は、そう思いたくない面があるけど、そう思う面も確かに少なからずある。
ようやく、又兵衛桜に到着。
でもなぜか「立ち入り禁止」の立て札(笑)
桜の時期は、ここは人混みで溢れかえっているらしい。
そう考えると、貸し切り状態でハゲワシ同然の桜木を眺めるほうが、自分は気持ちが良い。
気のせいか、遠くで見ると、立派に桜が開花したように見える。
木を見て森を見ず、の反対やな。
お~。
歴史好きにはたまらない案内板。
「歴史街道」
面白そうな方面へ行ってみる。
こんな、色々と考えながら歩いている時間。
自分にとっては、すごく幸福度が高まっている時間である。
消費しているのは、高いお金でも何でもなく、自分の余り余ったエネルギーだけ。
お金は大切で、お金がないと出来ることに制約が生じるけれど、人間の幸福度はお金では買えない。
これらの矛盾、深いわ。
うぉ!!
なんと、ここからは宇陀の町並みが一望出来ると!!
案内板も良い感じ♪
離婚やら仕事やら、何もかも忘れてレッツゴ~♪♪
しんどい階段が続くけど・・・。
この先に幸福度マックスになる景色があるなら乗り越えるで~♪♪
展望台に到着!!
なぜか、かやぶきの建物(笑)
ここで昼飯を食べようかと思ったけど、なぜか立ち入り禁止(笑)
仕方なく諦めて、展望スポットを探して走り寄る♪♪
どれどれ、宇陀の展望はどんなもんじゃ~。
えっ・・・。
そういえば、さっき又兵衛桜付近で工事している作業車が巻き上げたゴミが目に入ったのだ。
目をこすって、もう一度見てみる♪
えっ・・・。やっぱり何も見えない・・・(笑)
宇陀よ・・・。
こんな風景だったら、よっぽど自宅でエロ動画を見ているほうが、遥かに幸福度が上がったぞ・・・。
数秒で撤収。
再び、宇陀の松山地区に戻ってきた。
古民家の横を流れる水路。
まるでここは、観光客が殆どいない飛騨高山やね。
春日神社?
素晴らしい参道なので、とりあえず行ってみる。
城跡もある♪
幸福度はマックス!!
自分に合った趣味を見つけた人は、その時点で人生を楽しく過ごせる人だと思う。
さて、いよいよ本格的な山城登山道。
杖も置いてある。
厳しいこと言うけど、こんな杖を使わなければ登れない人は、こういう場所に来る必要はないと思う。
自慢じゃないが、僕はすでに結構な登山レベルに達している。
こんな場所、走ってスイスイ~♪♪
しんどくて、げろ吐きそう・・・。
やっぱり杖を借りといたら良かった・・・。
登山途中、切り株を上手い具合に背もたれ付きの椅子に仕立て上げた物を発見。
こういう物を作る人って、見ず知らずの他人の幸福度を上げて本当に素晴らしいと思う。
かなりバテバテ・・・。
この状態で、上の崖から弓矢を浴びせられたら死ぬしかないわ。※弓矢、飛んで来るわけないですけど。
徐々に山城の遺構が濃くなってきた。
ついに本丸へ到着。
こんなに広い本丸、まさか宇陀に存在しているとは。
うっすらと雪化粧をした大峰山脈を見ながら、昼食タイム。
今日の山頂飯は、¥187のサラダ巻き寿司。
僕は、もうこんな感じの食事で十分になってきた。
多くの人々は「食」にこだわるが、実は「食」の幸福度が上がる期間は極めて短時間であり、どんな高級料理を食べようが、食欲が満たされ食べ終わった瞬間に、すぐ幸福度がベースラインに戻る。
よって、「食」にこだわる人はこの作業を繰り返さなければ、幸福を感じられないor維持出来ないのだ。
と言いながら、僕は毎日短時間幸せにしてくれる晩酌を止められないが・・・。
下山する。
帰りは新しく出来た道で。
人生、上り坂、下り坂、まさかの連続だが、今日も楽観的・ポジティブ思考で一日を過ごしたわ。
さて、道の駅で無料の足湯に浸ってほっこり♪
人間の幸福度って、深いな。