※今回の記事は、かなり個人的な記事となっています。釣りを期待して来られた方は、読んでも面白くないのであしからず。
4月から新天地へ異動となるため、3月末は上司のはからいでゆっくり休みを頂いた。
釣りバカの自分は、新天地に向けての準備をする訳でもなく、迷わず渓流釣りへ向かう。
向かう先は、今シーズンから行き始めた奈良県東吉野村。
自宅から90分程で到着。
数年前、遠方までの移動時間が辛くて買った軽キャンピングカー。
諸行無常、全てが移り変わり、今では前泊する必要が無い釣り環境となっている。
世の中全て、諸行無常・・・。
数年前、シアワセ絶頂期で軽キャンピングカーを買ったが、その2か月後に妻に裏切られ離婚。
一寸先は本当に闇だから、未来の事は神様に任せて、今日一日の釣りを楽しむような精神が大切だ。
奈良県は東吉野。
渓相は滋賀県愛知川の渓に勝るとも劣らないのだが・・・
前回と同様、まったく釣れずに少し休憩。
ところで今回から、渓流釣りのツールが色々と新しくなった。
職場の仲間から送別品として頂いた釣り用リュック。
こんなに高価なリュック、皆さん本当にありがとうございます・・・。
ちょっと休憩しているだけで、今日は色々な虫が体中にへばりつく。
空中も羽虫だらけ、水面の石も、一か所に集合する数百匹の真っ黒の羽虫だらけ・・・。
何が起こっているのだろう。
ここで出なくて、どこで出るの??
っていう位にテンカラ毛ばりに対する反応が無い。
上空からアマゴの群れが見える。
なるほど、この渓の至る所で大発生しているさっきの羽虫かな、どうやら溺れて水面を流れる羽虫をひたすら食べている。
水面直下に沈めるテンカラ釣り、こういう場面では弱い釣りになるのだな。
テンカラは万能だと思っていたけど、この光景は非常に勉強になった。
少し歩くたびに、足元の数百匹は居ると思われる羽虫が一斉に飛び立つ。
こんな光景、渓流釣りを始めてから初めて体験する光景だ。
相変わらず、テンカラ毛ばりには全く反応なし・・・。
衝撃的な場面に遭遇した。
ひたすら投げる自分の毛ばりを無視しておいて、自分の足元で恐らく水面の羽虫をキャッチすべく大ジャンプするアマゴ・・・。
屈辱を通り越して苦笑いのみ・・・。
釣りって、面白いな。
テンカラで釣れるようになってから、釣りを甘く見ていた。
今日は坊主かも・・・。早めの昼飯。
今シーズンからやっていこうと思う渓流ラーメン。
大自然の渓流で食べるカップ麵はね、まじで安物ホテルのバイキングより美味いよ。
色々と、物思いにふける。
来月から異動で、10年間居た職場から勤務先が変わる。
この10年間は激動の時代だった。
娘の不慮の事故が起因となり、元々少しおかしかった一人目の妻の精神状態が、更におかしくなった。
色々な歯車が、これを契機にどんどんおかしくなっていった。
娘の事故の10年後、妻は一人目→二人目となっており、前妻との子供二人と引き離され子無しになったと思いきや、今度は二人目の妻との間に再び子供が生まれ、それらに伴い3軒目となるマイホームを購入する事態となった。
もう、自分ですら何が起きているのか良く分からない、環境の変化に必死に食らいついた激動の10年だった。
僕はダーウィンの名言が好きだ。
「本当に強い人間とは、力が優れているとか頭が良いとかではなく、環境の変化に合わせられるかどうかです」と。
こんなに辛い人生なのに、我ながらよく呑気で竿を振っていると思う。
僕にはチャラ瀬でアマゴを釣るという特技しか無いと思っていたけど、もう一つ特技があったようだ。
それは・・・。
どんな状況であれ、環境に合わせて生きていく、ということだ。
えっへん(*‘∀‘)
枝に毛ばりが引っかかっても・・・
ベテランフライマンの小山先生、通称「兄貴」という方から頂いた送別品。
これ、めっちゃ便利ですね!!
大事に、でも過酷に使わせていただきます(笑)
あちゃ~!!
ようやく掛ったのに、ランディングに戸惑い自然リリース・・・。
渓流リュックが変わると同時に、ランディングネット位置も変わっていたのを忘れていた。
これから渓流釣りをして、このリュックを見るたびに、別れる仲間を思い出すのだろうな。
どうも、今日の自分は釣りに集中出来ない。
少しセンチメンタルになっているのか。
中々良いサイズに毛ばりを咥えさせたが、すぐにばらしてしまう。
一生懸命に、頑張って、楽しんだ釣行だった。
結果は久しく記憶に無い坊主だったけど、それもまたそれで次の一匹への楽しみ倍増♪
頂いたお花。
少し元気が無かったが、水につけたら一気に回復。
でも、諸行無常、やがてこの花も枯れる。
元気も、枯れるも、そんなものは無い。
物事すべて、無であり空であるのだ。
色々と経験をして、僕はこの世の真理が分かり始めているようだ。
ブログを書きながら一献。
鈴木先生から頂いた器。
なんという素晴らしいセンス・・・。
この文言を考えるだけで、どれだけの時間を費やしてくれたのでしょう・・・。
しかも、僕の大好きな信楽焼と野鳥たち!!
割るのが不安で、とても使えません・・・。
さあて、新年度からは自分の開戦。
環境の変化に合わせて、新天地でも必死で生きていこう。