前回の続き
前回はあれだけ悲惨なデートだったが、勇気を振り絞って再度デートに誘ってみると・・・。
いいですよ。どこに行きます?と。
この子、本当に頭がオカシイんじゃないか。
バツイチ40歳で貯金なし、耳は遠いし、黒い汗を流し、アラジンの映画鑑賞中に嘔吐する魅力ゼロの自分。
こんな人間についてくる女性、どう考えてもまともじゃないと思う。
自分から誘っていますが・・・。
今回は今までの汚名を晴らすべく、自分のテリトリーとも言える奈良県天川村を案内。
この天川村、渓流釣りでは頻繁に訪れていたのだが、実は洞窟でも結構有名らしい。
休日はカフェ巡りという超インドア趣味の白人を引き連れ、この村の洞窟観光にいってみた。
しかしこの洞窟 事前に調べていた雰囲気とかなり異なる。
まずはプチ登山からスタート。
インドア趣味の白人、大丈夫かなと思って後ろを振り向くと・・・。
怒ったデヴィ夫人にしか見えない・・・。
本当に怖い表情なので、見なかったことにした。
ようやく洞窟の入り口に登場。
誰も居ないと思いきや、待ってましたと言わんばかりにちょっと雰囲気の変わったおっちゃんが登場。
おっちゃん:荷物を置いていけ。
自分:何でですか?
おっちゃん:荷物が邪魔になるほど狭いから。
オカシイ・・・。
本当にこの洞窟で合っているのか・・・。こんなこと、洞窟を訪れた他の人のブログに書いてなかったぞ。※その後分かりましたが、僕はマイナーな洞窟の方に行っていました。
続けざまにおっちゃんはこう言う。
おっちゃん:ヘルメットをかぶれ。
自分:えっ!!ヘルメット??
まずい・・・。
今日は前回の汚名を晴らすべく、通常の2倍位の整髪料を付けてきた。
柔軟ながらもハードタイプの整髪料なので、一度変な髪形になったら、その後はずっとダサい髪形で白人と過ごす必要がある。
しかしおっちゃんの迫力に負け、髪の毛がペッシャンコになる位のキツイヘルメットを被ることに。
夏目漱石みたいなペッちゃんこになった髪形。
バツイチ40歳で貯金なし、耳は遠い、黒い汗を流す、アラジンの映画鑑賞中に嘔吐、夏目漱石みたいなペッちゃんこの髪形・・・。
書いていて、悲しくなるほど魅力の無い自分・・・。
超インドアの白人を見てみる。
綺麗な服装に、工事現場のヘルメットをかぶっている姿があまりに可笑しく、必死に笑いを堪える自分・・・。
自分から誘っておいて、心の底から白人の姿を見て笑う自分。
僕は、最低の人間だわ・・・。
洞窟内、自分が先を進むが結構険しい。
確かに、油断したら頭を打つ危険性があるし、ぬかるんでいるので足もとが滑りやすい。
経験豊富な自分はグリップの効いた靴を履いて来ているが、白人はどうだろう。
そういえば、確かハイヒールみたいな靴を履いていたような・・・
自慢じゃないが、自分は歩行速度が速い。後ろを歩いている白人の姿が見えないので、しばらくおっちゃんと待つこと数分。
えっ!?
ようやくやって来た白人の姿を見ると、なんと手や膝が泥まみれ・・・。
何があったのですか!!
と、聞こうと思ったが、諸葛亮孔明並みに頭を働かせる。
恐らく、かの者は転んだのでしょう。
諸葛亮孔明じゃなくても分かるわ(笑)
大丈夫?って言おうと思い白人の顔を見ると・・・
白人がホラー映画「リング」の貞子にしか見えない・・・。
追ってくる貞子のように見え、逃げる自分に付いてくる全く関係のないおっちゃん。
今回こそは本当にまずい・・・。
白人が本当に怒っているor超絶機嫌が悪い様子が分かる。
万事休す、と思っていたが、意外にも役立たず(失礼)と思っていたおっちゃんが機転を利かせる。
この辺りは頭を打ちやすいし、転びやすいから気を付けてね。
※言うの遅すぎるわ・・・。
ところでお姉さん(白人)、この鍾乳洞、何かに見えませんか?
尖っていて、何となく、そんな形に見えませんか?(笑) と。
このおっちゃん・・・まさか・・・。とんでもないことを言うんじゃないだろうな・・・。
やっぱり言った・・・。
満面の笑みで「男根」に似ていませんか、と・・・。
貞子、じゃなくて白人の顔を恐る恐る見てみると・・・。
長くなってきたので、この辺りで終了。
でもね、こんな自分と遊んでくれる白人。
もしかして、自分に好意を持ってくれているのかな・・・。
気が向いたらこの続編を書きます。