ここは三重県松阪市飯高町に位置する宮ノ谷渓谷。
三重県松阪市と言っても、限りなく東寄りで奈良県との県境。
飯高町という場所、40年生きていて一度も聞いたことが無かった地名だが、ちょっと危険で紅葉が素晴らしいらしい。
白人を引き連れて、一泊二日の行程でやってきた。
実は今朝、白人の家に迎えに上がると・・・。
おはようございます。
ちょっと母親が会いたいようなので、会ってもらっても良いですか?
えっ!!
ちょっと急すぎる!!なんでお母さんに会わなあかんの!?
動揺していると、ついに白人の母が登場!!
おはようございます。はじめまして。
えっ・・・。この人が白人のお母さん!?
和田勉にしか見えないんですけど・・・。
正直、女性か男性か分からない(笑)
娘は母親に似るって言うけど、これが白人の将来像なのか!?
やっぱり今のうちに別れようか・・・。
でも、離婚した元妻のお母さんは人柄も容姿も素晴らしかったけど、その娘は全く似なかったしな・・・。
なんにせよ・・・
なんで和田勉なんだよ・・・。
せめて和田アキ子だったら・・・。
どっちも一緒か。
見なかったことにしよう♪♪
話は戻る。
ようやく、宮ノ谷渓谷をスタート。
滑落死多数の看板、行方不明者を求む看板が立っている。
趣味はカフェ巡りという超インドアの白人。
泣きそうな表情になっているが、そんなの・・・。
そんなの関係ねぇ♪ そんなの関係ねぇ♪
一歩踏み外したら確実に「死」が待ち伏せている山道。
2時間経過。
あともう少しで立派な滝が見える地点で、寡黙だった白人が口を開く。
私、もう、無理です・・・。
ついに白人がギブアップ!!
まさかのまさか、途中で引き返すことに。
不完全燃焼だがやむを得ない。
宮ノ谷渓谷から車で25分位。
温泉のある道の駅「飯高道の駅」へ到着。
今日はここで温泉に入り、一休みする予定。
軽キャン内で鍋を食べる。
恐怖から解放された安堵感からか、白人が勢いよく豚肉を食べる。
お母さんみたいにならんでくれよ・・・。
私、今日はすごく疲れたので、もう寝ます。
と言って、そっこう寝袋に入って熟睡してしまった。
しばらくして、自分も就寝。
すると深夜、なにか大きな音がして目覚める。
えっ・・・。
白人のそれはそれは凄まじい、いびきで目が覚める。
この子、女子なのに男顔負けのいびきをかく!!
うるさすぎて眠れない・・・。何とか耳栓をして寝袋に入ると・・・。
今度はなんや!!
寝ぼけているのか、急に大声で一言叫び、また深い眠りに落ちる・・・。
もう、訳が分からないんですけど(笑)
白人は熟睡出来たようだが、自分は殆ど眠れなかった・・・。
とりあえず、今日は早朝から「珍布(めずらし)峠」へ向かう。
この峠へ至るウォーキングコース、道の駅飯高が始点となって、2時間程で道の駅に戻ってこれるらしい。
櫛田川を横に、素晴らしい風景を眺めながら散策する。
奈良県天川村のみたらい渓谷に引けを取らない美しさなのに、2時間以上の道中で誰一人すれ違うことはなかった。
自宅への帰り際、道の駅のパンフレットで初めて知った、紅葉&本堂へ至る山道が美しいらしい飯高町の泰運寺へ向かう。
ここはさほど有名ではないらしく、でも知る人ぞ知る場所のようで、地元民らしき人たちがチラホラと訪れていた。
紅葉か人、どっちを見に行っているのか分からない場所に行くよりも、自分はこういう場所に魅力を感じるわ。
人生、悲観的になったら終わり。
どんな状況であれ、楽観的に楽しく生きよう。