婚活、白人との駆け引き。

ゆみ王

2019年07月20日 08:14


前回の続き




前回のデート、周囲の空気を読めない自分は白人を激怒させてしまった。

もう次は無いだろう、と思っていたが、そこはさすが空気を読まない自分。

リベンジを果たすべく、もう一度デートに誘ってみた。



今度は、奈良県の代表的な観光スポット、明日香村を散策しませんか?と。



えっ!明日香村!?

実は私、奈良検定を持っていて、明日香村など奈良の歴史に詳しいのです。と。



流石は諸葛亮孔明に匹敵する知力を備える自分。見事に白人を引きずり出すことに成功(適当に誘いましたが・・・)。

こうして、前回の最悪デートを挽回するチャンスをもらった(今回で何回目や)。



明日香村の道の駅に到着。

自分:さて、どこに行きましょうか?

白人:明日香村は広いから、電動のレンタサイクルが便利ですよ、と。



そうですか♪ それなら電動のレンタサイクルを借りましょう♪

と言う訳で、レンタサイクル店に到着。

しかし、バツイチ40歳で貯金無しの自分。値段を見てビックリする。



とても手が出せない料金・・・。

普通の自転車でさえ一日¥900もする。

一人分なら問題ないが、実はこの白人・・・。



今までのデート代、一度も割り勘をしたことがないのだ。

食事代も何もかも全て、自分が今のところ支払っている・・・。

この電動レンタサイクルも、今までと同じように自分が支払うのだろう。

このままでは自分はただの貢ぐバツイチおっさんになってしまう。

諸葛亮孔明に変身して、必死に策を練り凝らす。

すぐに思いついた。



白人殿、私も電動レンタサイクルに乗って楽に周囲を回りたい。



しかし、この明日香村の美しい景色、ここは歩いてこそ発見出来る美しさがあると思いませんか?

ここは古代から栄える場所。そのような場所を電動自転車で進むとは、愚かなことだと思いませぬか?と。※さっきまで電動レンタサイクルに大賛成やったけど・・・。



それもそうですね。では歩きましょう。

白人は納得し、何とか電動レンタサイクル代を浮かすことに成功。

我ながらどんだけセコいねん・・・。



今日は本当に暑い・・・。

なんで暑い中、こんな屋外を歩かなあかんのや。※自分から誘ってますが・・・。

炎天下の中、ひたすら二人で歩く。散策というより、さまよっている感じ。



白人さん、しんどくないですか?暑いけど大丈夫ですか?



すごく暑いですね・・・。喉が渇きますけど、お店も自販機も無いですね・・・。



よし。水の手を断つ策が成功。

こんなこともあろうかと、自分はリュックに水筒を入れていたのだ。

格好良く話しかける。



白人殿、これを飲むが良い。この水は家から入れてきた水道水。飲み物を買うのもったいないから、余は常に家の水を用意しているのだ。



あ・・・ありがとうございます。

浪費しない堅実な点をアピールしたつもりだったが、めっちゃケチそうな目で自分を見ている。

どうでも良いが自分の水筒をがぶ飲みする白人、全部飲まれないか真剣に焦る・・・。



それにしてもしんどいですね・・・。この前の天川村の洞窟と言い・・・。

これならやっぱり電動サイクルを借りた方が良かったんじゃないですか・・・



この子、やはり根に持っているな。

40歳バツイチで貯金無しの自分、贅沢な暮らしは出来ない状況。

前回は天川村の洞窟探検に行ったが、麓から洞窟入口までのトロッコ代を浮かすべく、そこでも白人にはプチ登山を強要させたのだ。



白人の機嫌が明らかに悪い・・・。諸葛亮に変身して策を練る。



白人殿、遥か彼方に何やらアイスクリームの看板が見えます。あそこまで何とか歩き、冷たいアイスを食べて身体を冷やしましょう。

諸葛亮じゃなくても考えつくわ・・・。



店内に入る。

ワンカップ¥500もする。白人の分も買えば¥1000。そんな大金持ってない。

なんとか節約する方法を考える。



店員殿、ワンカップに2種類のアイスを入れることは出来ますか?

店員・出来ますよ。

自分・値段は変わりませんか?

店員・か、変わりませんけど・・・

策が成功。これでワンカップの購入のみで自分用と白人用のアイスが手に入る。

しかしよっぽど暑かったのか、白人は自分の分まで平らげる。白人も案外がめついな・・・。



途中だが、長くなってきたので続きはまた今度。

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