2024年09月15日
2024.奈良、十津川水系釣行5戦目。~人生を考える~
これは、丁度ひと月前の釣行の思い出。
いつものように、奈良県は十津川水系の支流へ釣りに出かけ、その後親しい人と焚火キャンプをした出来事だ。
今までとはステージが変わったと感じる今年の夏。
普段なら気持ち良く眺める雄大な大自然だが、今年はただの苦行。
初めて訪れるポイント。
命の危機を感じる高温、釣り人は自分の他に誰もおらず。
暑さにて適当にボッーと毛ばりを投げると・・・。
ゼロを回避させてくれた君に、感謝の気持ちで一杯だ。
一匹釣れると、邪まな気持ちがつい芽生えてしまう。
もっと釣りたい・・・邪悪な気持ちで毛ばりを投げると・・・。
追星が満開の性欲旺盛なカワムツ。
思春期、魚も人も同じだ。
この後は、親しい釣り友と合流して焚火一泊キャンプ。
一度しかない人生、生まれた時から誰もが「死」という崖に突き進むこの世。
その崖に向かう道中、いかに素晴らしい「人」に出会い、自分を磨き、やがて訪れる恐怖を気晴らして生きることが、この世の存在意義なのか。
その数日後、夏休みを利用してずっと行きたかった場所へ。
この型式を最後に姿を消した、日本が世界に誇るレガシィツーリングワゴン。
SUV全盛期の昨今、セダン・ワゴンが姿を消し去り日本の道路は皆同じ風景となってしまった。
奈良県世界遺産。
車を数時間走らせ玉置神社へ到着。
さすがは世界遺産、平日だが参拝客の足が途絶えることは無い。
確か「導かれた者しか辿り着けない」と言う言葉が有名なこの神社。
所々、明らかに中年の不倫カップルらしき姿が居て笑える。
神社の雰囲気は、ネットで皆が盛り上がる程は何も感じず・・・。
こういう所が、僕が周囲との違和感を感じる点なのだろう。
さて、お次もいつか行ってみたかった奈良県は橿原考古学博物館へ。
実はね、僕は縄文時代が大好きなのだ。
この博物館は凄かった。
縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代と、分かりやすく順番に国宝級の発掘品が陳列されている。
縄文時代とは1万5千年近く続き、たった数百年の弥生時代とは歴史の重さが異なるのだ。
この縄文土器、凝った造形で文化の成熟度を感じるのだが・・・。
弥生時代に変わると、今までの縄文土器って何やったの?
と思える位に、幼稚園児の落書き程度の作品に退化(変化)してしまう。
僕は考古学の全く素人だが、縄文時代⇒弥生時代に移り変わった大きな原因は、たった一つしか無いと思う。
争いが無く武力を持つ必要性が無かった縄文人は、渡来人の到来で「進む道」を変えざるを得なかったのだろう。
順風満帆に進んでいる、自分・仕事・家族、これらはやがていつか終焉を迎える。
予期せぬ終焉を迎えた時に、そこで立ち止まるのか、新たなう回路を探して新しい「道」」を作るのか。
答えは、まだ僕には分からないが、う回路を歩み出してもう六年が経った。
現実を受け入れる。言葉ではたやすいが、そんなこと完全に出来ない。しかし、そこで立ち止まることも出来ない。
進むしかない。べつの道を、一生懸命に。
縄文人が残した石棒のように、逞しく生きていこう。
2024年05月24日
2024.奈良、十津川水系釣行4戦目。~6年ぶりの熟睡~
心を洗濯しに、奈良県は十津川水系のとある渓へ。
いつものように前乗り。
仕事を終え、車を2時間ほど走らせ現地へ到着。
この瞬間が一日で最も幸せであり、そう考えると人の幸福度向上は案外安上がりに済む。
一人で飲んでいると、ついネガティブなことばかり考えてしまう。
離婚してから、今年でもう6年になる。
それ以来熟睡したことはなく、悪夢を見るか、目を閉じるかだけの日々だ。
昔はHな動画を毎日見れるほど元気だった。
今ではせいぜい、週に5日位しか見る元気がない。
さて、今日も目を閉じる作業に入るか。
鳥のさえずりで目を覚ます。
なんて気持ちの良い朝。
おそらく、6年ぶりの熟睡だ。
寝られた理由は分からないが、自分の心の中で、何かが変わってきたような気はしている。
今日は平日だが、釣り人らしき車が次々に上流へ向かっていく。
自分の主戦場は下流のチャラ瀬で釣り人ゼロ。
競争が苦手な自分は、釣れなくてもこういう場所でゆっくり過ごしたい。
相変わらず水量は少ない。
しかし、こういう方が渓魚の居場所が限られむしろ釣りやすい。
一投目でヒット。
上流へ群がる釣り人たちよ、これぞまさに灯台下暗し。
下流は自分が好きなオイカワが釣れるのも魅力的だ。
雑魚とは言えない、綺麗な文様がもうすぐ出現してくる時期。
このポイントへ到着。
水流、流速、豊富な餌、どの要因が影響しているのかよく分からないが、何故かこのポイントで釣れるアマゴは筋肉質で素晴らしいファイトが味わえる。
毛ばりを投げると、ぐいっとラインが動き合わせる!!
こ・・・こ・・・こいつは・・・!!
今シーズン初の三島由紀夫アマゴや~♪
※三島由紀夫アマゴとは、知性・肉体美・闘争心など全ての項目においてハイレベルのアマゴを指す(ゆみ王,1978)。
なんだろう。
いつもはずっと釣りをしていても、悩み事ばかりが脳裏をよぎっていた。
しかし今日はどうも違う。
すごく、楽しい・・・。
いつの間にか止めていた、渓流でのごみ拾い。
なぜか分からないが、自然に今日はごみを拾っていた。
花を見ると、いつもこう思う。
花のように人を癒して、見返りを求めない人生を送りたいと。
最近、久しぶりに本を買った。
20歳代で四肢麻痺となり、唯一動く口で絵を描かれるようになった方の本である。
ヤフーの下らない芸能ニュースばかり見る妻よ、そういう時間をこういう読書に費やしておくれ。
三島由紀夫アマゴのおかげで、心の洗濯は完了。
早々に帰宅し、息子と散歩へ。
また父親にしてくれて、ありがとう。
2024年05月04日
2024.奈良、十津川水系釣行。~3戦目は会心の三撃~。
休日出勤ばかりで名ばかりGWスタート。
異常な程の仕事量で、トイレのドアを閉める直前にも声を掛けられる状態。
働き方改革・・・。
この言葉は、生産性が高いと思い込まれている人の仕事量を、さらに上げている改悪ではなかろうか。
ここは、奈良県は十津川水系のとある渓。
ようやく、ようやく、自然に触れ合い向きあう癒しの時間が到来。
今日は夕刻から釣りをして、その後はソロキャンプにて英気を養う予定だ。
少しばかりの時間、明日への予行演習を開始。
すさまじい渇水状況。
以前の自分なら、目ぼしいポイントのみ毛ばりを投げて先を進んでいた。
しかし今シーズンは変えて、一か所に時間を掛けて丁寧に攻略していく。
必ず出ると確信したポイント、ずっと出ないが、毛ばりの流し方・落とし込み場所のトライ&エラーを繰り返すと・・・。
きた。
素晴らしいファイトで綺麗なアマゴ。
テンカラ釣りのスキル、いつの間にか上達していた。
この間に、自分のブログにコメントをくれた方々、ブログを辞めた方々、諸行無常を実感する。
どれだけ釣ったかよりも、どういう釣りをしたか。
そして、釣りを通して、どう自分の心を磨いたか。
どうも最近の自分は、そういうスタンスで「釣り」という遊びに向きあっているようだ。
渓魚はまったく出ないが、何度も何度も、ポイントを見逃していないか丁寧に毛ばりの流し方を変える。
すると・・・。
会心の二撃目。
トライ&エラーを繰り返すこと20分程度。
たまたま釣れたビッグサイズよりも、考え抜いてようやく引き出したミドルサイズの方が価値はあると思う。
ここは、とても印象的だった。
個別性と表現するのが妥当なのか、とても変わった性格をしたアマゴだった。
何度も水面を飛び出しては毛ばりを見限り、かといってすぐにアタックしたりと、とにかく面白い魚だった。
こんな子だった。会心の三撃目。
このような積極性があり、ファイトがあり、意外性のある個体。
しかし、このような子たちはいま、日本では「特殊な子」として扱われ、支援という名の元に標準化への変容を強制される。
社会に出れば、他と異なる違いを求める社会なのに。
果たして、おかしいのはどっちか・・・。
ふ~。
一時間ちょっとの釣りだったが、とても充実した内容だった。
人生も、何年生きたかでは無く、どう生きたかが重要だと思う。
日が暮れ、焚き火をしていると、色々と物思いにふける。
人間は概ね、人生の1/4の時間を仕事に費やすと言われている。
逆に考えれば、3/4の時間は仕事以外の趣味など余暇の時間だ。
これが意味するのは、何か。
仕事が楽しくても苦しくても、それは人生のごく一部分である。
つまり、人生を充実させるには、やはり人間は仕事以外の「何か」を見つける必要があるのだろう。
「仕事」はしなければならない。
「遊び」は別にしなくてもよい。
しかし、こうも人が「遊び」にエネルギーを向ける理由は、やはりそうした理由があるのではないか。
明日の釣りに備えて、今日は早めの就寝。
おはよう。
目が覚めて渓流に目を配ったが、昨日と同じくあまりの渇水で釣りをする気が起こらず。
早々に帰宅し、昼から庭で一杯。
都会の人たちはよく田舎を馬鹿にするが、GWに自然を求めて田舎に足を運ぶ。
僕は、都会の人たちが癒しを求めてやってくる田舎に住み、昼から一杯やる。
家庭菜園で今年から始めた青じその飼育。
所々虫に食われているが、日に日にグングン成長している。
豚バラと青じそのコラボ。
これは中々美味い。
人間の幸福度って、案外こうした些細な部分だと思う。
睡蓮鉢の金魚も元気。
オティンティンも元気。
皆様も良いGWを。
2024年04月21日
2024.奈良、十津川水系釣行。~2戦目は大苦戦~。
今日は自宅に妻の友人が来るとのことで、気を使って無理やり外出&日帰り釣行へ。
2回目の家庭、今のところは順調・・・。
いつものポイントが渇水過ぎるので、普段と異なり少し上流から入渓。
入渓箇所にそびえ立つ廃校。
明治8年に開校し平成13年に閉校したとの記念碑がある。
廃校跡を眺めていると、ついノスタルジックな気分となり、前妻との子供たちの笑顔が頭によぎる。
美しい渓に降り立つ。
釣りに求める物は人それぞれ異なると思うが、僕は美しい自然に癒されたい気持ちが一番で、釣果はグンと下がってその次である。
時間は昼食時、まずは腹ごしらえ。
渓流でのカップラーメン、高級店でウンチク並べる美食家に一度体験させてあげたい。
真っ昼間からの釣行スタート。
4月と思えない初夏の陽気で、今日は苦戦しそうだ。
去年の今頃は出現しなかった魚たち・・・
今日は既にカワムツ多数。
一級ポイントに毛ばりを投げるも・・・
婚姻色出かけのオイカワ。
もう、季節がオカシクなってるね。
去年と異なり思わぬ大苦戦。
地面を見るとアリが這っている。
思い切って毛ばりの色をベージュ→黒色にチェンジ。
絶対に出ると直感が働いたポイント。
何度も何度も、丁寧に毛ばりの流し方を変えてチャレンジしていると・・・
よっしゃ~!!
苦心して、考え抜いて引き出した一匹は最高だわ。
今シーズンはね、一つのポイントで毛ばりの流し方を何度も変えて、じっくりと考える釣りをしていこうと思っている。
ここも、絶対に出ると思ったポイント。
しかし出ない・・・
数cm単位で毛ばりの流し方、落とすポイントを考えてトライし続ける。
来たぁ~♪
普通のサイズだが、考え抜いて引き出した一匹。
アドレナリンが噴出する釣りとは、何もサイズだけじゃ無いと思う。
春だな~。
新年度、新人も含めて色々な人間がやってきた。
Z世代と呼ばれる彼ら、僕ら昭和世代とはまるで別の民族だ。
指導するために「もう少し近くに居てくれないと話しかけにくいでしょ?」と伝えたら・・・
じゃあ、何センチくらいの距離に居れば良いですか?
えっ!?
何センチ・・・。
多様性。
パワハラ、モラハラ、就職氷河期の時代を生きてきた自分にとっては、夢のような言葉だ。
この子達が引っ張っていく日本、どんな未来になるのかな。
釣行を終えて庭で一杯。
新緑の季節だな~。
つつじが本当に綺麗。
自分も花のように、人を癒して何も見返りを求めない生き方をしよう。
去年に植えた山椒の木。
すっかり枯れたと思いきや、どんどん芽が出て来た。
またアゲハ蝶が来てくれるかな。
早いもので、この家に来てから3シーズン目の家庭菜園。
当初は土を掘っても全くミミズが居なかったが、今では土を掘ればミミズだらけ。
土を成長させる楽しみも、家庭菜園の醍醐味だね。
らんちゅう達の性欲も活発になってきて、オスがずっとメスの肛門にアタックして楽しそう♪
ボクモ・・・キンギョニ・・・ナリタイデス・・・。
エビ専用水槽も非常に調子が良い。
エビの糞尿が水草の養分となり、ずっと水質がクリアなままだ。
抱卵している個体が多数。
次回の記事更新の際には誕生しているかな。
2回目の家庭、今のところは順調・・・。
いつものポイントが渇水過ぎるので、普段と異なり少し上流から入渓。
入渓箇所にそびえ立つ廃校。
明治8年に開校し平成13年に閉校したとの記念碑がある。
廃校跡を眺めていると、ついノスタルジックな気分となり、前妻との子供たちの笑顔が頭によぎる。
美しい渓に降り立つ。
釣りに求める物は人それぞれ異なると思うが、僕は美しい自然に癒されたい気持ちが一番で、釣果はグンと下がってその次である。
時間は昼食時、まずは腹ごしらえ。
渓流でのカップラーメン、高級店でウンチク並べる美食家に一度体験させてあげたい。
真っ昼間からの釣行スタート。
4月と思えない初夏の陽気で、今日は苦戦しそうだ。
去年の今頃は出現しなかった魚たち・・・
今日は既にカワムツ多数。
一級ポイントに毛ばりを投げるも・・・
婚姻色出かけのオイカワ。
もう、季節がオカシクなってるね。
去年と異なり思わぬ大苦戦。
地面を見るとアリが這っている。
思い切って毛ばりの色をベージュ→黒色にチェンジ。
絶対に出ると直感が働いたポイント。
何度も何度も、丁寧に毛ばりの流し方を変えてチャレンジしていると・・・
よっしゃ~!!
苦心して、考え抜いて引き出した一匹は最高だわ。
今シーズンはね、一つのポイントで毛ばりの流し方を何度も変えて、じっくりと考える釣りをしていこうと思っている。
ここも、絶対に出ると思ったポイント。
しかし出ない・・・
数cm単位で毛ばりの流し方、落とすポイントを考えてトライし続ける。
来たぁ~♪
普通のサイズだが、考え抜いて引き出した一匹。
アドレナリンが噴出する釣りとは、何もサイズだけじゃ無いと思う。
春だな~。
新年度、新人も含めて色々な人間がやってきた。
Z世代と呼ばれる彼ら、僕ら昭和世代とはまるで別の民族だ。
指導するために「もう少し近くに居てくれないと話しかけにくいでしょ?」と伝えたら・・・
じゃあ、何センチくらいの距離に居れば良いですか?
えっ!?
何センチ・・・。
多様性。
パワハラ、モラハラ、就職氷河期の時代を生きてきた自分にとっては、夢のような言葉だ。
この子達が引っ張っていく日本、どんな未来になるのかな。
釣行を終えて庭で一杯。
新緑の季節だな~。
つつじが本当に綺麗。
自分も花のように、人を癒して何も見返りを求めない生き方をしよう。
去年に植えた山椒の木。
すっかり枯れたと思いきや、どんどん芽が出て来た。
またアゲハ蝶が来てくれるかな。
早いもので、この家に来てから3シーズン目の家庭菜園。
当初は土を掘っても全くミミズが居なかったが、今では土を掘ればミミズだらけ。
土を成長させる楽しみも、家庭菜園の醍醐味だね。
らんちゅう達の性欲も活発になってきて、オスがずっとメスの肛門にアタックして楽しそう♪
ボクモ・・・キンギョニ・・・ナリタイデス・・・。
エビ専用水槽も非常に調子が良い。
エビの糞尿が水草の養分となり、ずっと水質がクリアなままだ。
抱卵している個体が多数。
次回の記事更新の際には誕生しているかな。
2024年04月07日
奈良十津川水系でテンカラ釣りとソロキャンプ。~2024.開幕戦~
半年以上ぶりの記事更新。
二日前に大事件があり、深刻な精神的ショックを受けたが、僕は生きています。
2024.渓流釣り始動。
場所は昨年と同様、奈良県は十津川水系のとある渓。
ここはね、難易度が高い故に釣り人が居らず、テンカラ達人の自分にとって打ってつけの場所なのだ。
日が暮れるまで、まだ少し時間がある。
今夜の焚き火キャンプを楽しむ前に、少しばかり毛ばりを投げてみるか。
渓に降り立つが、いつもの通り人の気配はゼロ。
人気河川で煩悩まみれに釣りするより、例え釣れなくても自分にはこういう場所の方が合っている。
渇水と思いきや、結構な水量。
こういう時はね、底石の位置、そして流速を見極めて毛ばりを投げる。
開幕戦、初安打を記録。
小柄なサイズだが、この渓での命のリレーが確認できホッとする。
ここは、底石が無数のポイントだった。
こんな場所は非常にeasy。
穏やかな流速箇所を適当に見つけ、ただ毛ばりを打ち込むのみ。
中々の面構えであり、素晴らしいファイトだった。
キャンプ前夜祭としてはもう十分。
無駄に渓流魚を傷めるのは止めよう。
軽キャン、釣り、キャンプ、この組み合わせは3種の神器だ。
テンカラ釣りも少々マンネリ化してきたので、今シーズンはキャンプ要素のウェイトを増やしていくつもりだ。
数日前に起こった大事件が脳裏をよぎる・・・。
現在の職場の仕事量が半端なく、自分の精神的疲労が最高潮に達していた。
いけない事だと思いつつも、自分はとある店に向かった。
そこは、気品高い女性たちがマジックミラー越しにHなパフォーマンスを披露する店だった。
カーテン一枚で閉ざされた個室、普段のブッダのような自分はもうそこには居ない。
よだれを流して楽しんでいると、新たな客が入ってきたようで店員の声が聞こえる。
「ではお客様、4番のブースに入ってお楽しみください」と。
ん?気のせいか・・・4番のブースには自分が既にいる。
まさか、おそらく聞き間違いだろう。
制限時間があるので、目の前で繰り広げられる最高のパフォーマンスに集中する。
すると、思わぬ展開が待っていた・・・。
なんてこった!!
自分の個室に間違って案内された客が本当に入ってきやがった!!
こんな恥ずかしい姿、お袋や親父にも見られたことが無いのに・・・。
でも多分、一番の被害者は間違って案内された客だったかもな・・・。
焚き火が終わる。
ゆっくり燃え始め、そして激しく燃え、やがて下火になり、そして灰となる。
人間の生命と同じだ。
自分は今、どこのステージだろう。
恐らく、激しく燃えている最中か、下火に入る入口だろう。
この世って、この世界って、一体なんだろう。
良い学校を目指し、良い企業を目指し、お金を欲し、しかし結果は全ての生物が同じで土となる。
もう寝よう。
おはよう。
昨年に苦しんでいたPTSDの夢、いつの間にか解放されていた。
心の傷は生涯癒えないが、諸行無常ですべて移り変わっていく。
2日目の朝。
今シーズンのメイン使用である4.6mの長射程テンカラ竿。
長くて重くて扱いにくいが、その反面渓魚から気付かれにくい。
昨日よりは減水しているが、それでも水量は十分以上。
長射程テンカラ竿から、毛ばりが発射される。
すぐに釣れる。
これは放流魚か?
内心、ここの漁協は遊漁券代を懐に入れて一切放流していないと思っていたので、少し安心した。
コンスタントに釣果を重ね、執着しない自分がつい執着して何度も毛ばりを流した箇所。
適度な深み、最高の流速、一級ポイントとは呼べないが、嗅覚が働いた箇所だった。
読み、ファイト、適度なサイズ、すべてが高次元で実現された最高の一匹だった。
いくらでも釣れそうだが、執着を消し去り今日は終了。
早く帰って、自分を待ってくれている幼子を花見にでも連れていってあげよう。
二日前に大事件があり、深刻な精神的ショックを受けたが、僕は生きています。
2024.渓流釣り始動。
場所は昨年と同様、奈良県は十津川水系のとある渓。
ここはね、難易度が高い故に釣り人が居らず、テンカラ達人の自分にとって打ってつけの場所なのだ。
日が暮れるまで、まだ少し時間がある。
今夜の焚き火キャンプを楽しむ前に、少しばかり毛ばりを投げてみるか。
渓に降り立つが、いつもの通り人の気配はゼロ。
人気河川で煩悩まみれに釣りするより、例え釣れなくても自分にはこういう場所の方が合っている。
渇水と思いきや、結構な水量。
こういう時はね、底石の位置、そして流速を見極めて毛ばりを投げる。
開幕戦、初安打を記録。
小柄なサイズだが、この渓での命のリレーが確認できホッとする。
ここは、底石が無数のポイントだった。
こんな場所は非常にeasy。
穏やかな流速箇所を適当に見つけ、ただ毛ばりを打ち込むのみ。
中々の面構えであり、素晴らしいファイトだった。
キャンプ前夜祭としてはもう十分。
無駄に渓流魚を傷めるのは止めよう。
軽キャン、釣り、キャンプ、この組み合わせは3種の神器だ。
テンカラ釣りも少々マンネリ化してきたので、今シーズンはキャンプ要素のウェイトを増やしていくつもりだ。
数日前に起こった大事件が脳裏をよぎる・・・。
現在の職場の仕事量が半端なく、自分の精神的疲労が最高潮に達していた。
いけない事だと思いつつも、自分はとある店に向かった。
そこは、気品高い女性たちがマジックミラー越しにHなパフォーマンスを披露する店だった。
カーテン一枚で閉ざされた個室、普段のブッダのような自分はもうそこには居ない。
よだれを流して楽しんでいると、新たな客が入ってきたようで店員の声が聞こえる。
「ではお客様、4番のブースに入ってお楽しみください」と。
ん?気のせいか・・・4番のブースには自分が既にいる。
まさか、おそらく聞き間違いだろう。
制限時間があるので、目の前で繰り広げられる最高のパフォーマンスに集中する。
すると、思わぬ展開が待っていた・・・。
なんてこった!!
自分の個室に間違って案内された客が本当に入ってきやがった!!
こんな恥ずかしい姿、お袋や親父にも見られたことが無いのに・・・。
でも多分、一番の被害者は間違って案内された客だったかもな・・・。
焚き火が終わる。
ゆっくり燃え始め、そして激しく燃え、やがて下火になり、そして灰となる。
人間の生命と同じだ。
自分は今、どこのステージだろう。
恐らく、激しく燃えている最中か、下火に入る入口だろう。
この世って、この世界って、一体なんだろう。
良い学校を目指し、良い企業を目指し、お金を欲し、しかし結果は全ての生物が同じで土となる。
もう寝よう。
おはよう。
昨年に苦しんでいたPTSDの夢、いつの間にか解放されていた。
心の傷は生涯癒えないが、諸行無常ですべて移り変わっていく。
2日目の朝。
今シーズンのメイン使用である4.6mの長射程テンカラ竿。
長くて重くて扱いにくいが、その反面渓魚から気付かれにくい。
昨日よりは減水しているが、それでも水量は十分以上。
長射程テンカラ竿から、毛ばりが発射される。
すぐに釣れる。
これは放流魚か?
内心、ここの漁協は遊漁券代を懐に入れて一切放流していないと思っていたので、少し安心した。
コンスタントに釣果を重ね、執着しない自分がつい執着して何度も毛ばりを流した箇所。
適度な深み、最高の流速、一級ポイントとは呼べないが、嗅覚が働いた箇所だった。
読み、ファイト、適度なサイズ、すべてが高次元で実現された最高の一匹だった。
いくらでも釣れそうだが、執着を消し去り今日は終了。
早く帰って、自分を待ってくれている幼子を花見にでも連れていってあげよう。
2023年09月24日
奈良、十津川水系釣行。~12戦目~ 今シーズン終了。
ここは、奈良県十津川水系のとある渓。
時が過ぎるのは早く、あっという間に今シーズンのラスト釣行。
数日前に、奈良県を襲った線状降水帯。
普段は渇水の下流が、今日は見違える光景。
ここはね、以前増水時に大物が出たため、予定していた上流釣行は止めてこの場所での釣行を決断。
大物を期待して毛ばりを投げると、まさかのカワムツ・・・。
一級ポイント。
ワクワクしながら毛ばりを投げ、ラインの僅かな動きを見逃さずに合わせる!!
大物には程遠い、煮干しサイズのチビアマゴ・・・。
でも、これは渓魚の再生産がこの場所で行われている証拠であり、嬉しくもある。
めぼしいポイントで毛ばりを投げると大きくラインが動き、大物か!?
と思ったら、大きなオイカワ。
オイカワも良いのだけれど、やっぱり7月の婚姻色満開のオイカワには及ばない。
底石の位置、波立っている水面、流れる速度を見極め、考え抜いた渾身の毛ばりを投げる。
毛ばり着水後、2秒程度経過すると僅かにラインが動いた。
今度もオイカワか~、と思って合わせると・・・。
ズシリ・・・。
なんだ、この感触は・・・!?
すんごい引き!!中々こっちに来ない!!
これは絶対に、求めていた・・・。
釈由美子アマゴや~!!
※釈由美子アマゴとは、サイズを抜きにして、引き・魚体・釣りの面白さなど、各方面を総合してトップクラスのアマゴと認定される個体である。
フックが外れないかハラハラしながら竿のしなりを堪能し、ようやく引き上げに成功!!
力士のようなサイズを想像していたが、予想外に引き締まった全身筋肉質のアマゴ。
これは・・・まさに・・・伝説の・・・。
三島由紀夫アマゴや~!!
※三島由紀夫アマゴとは、凄まじい筋肉質&シャープなボディを持った尺アマゴに匹敵する個体である(2023,ゆみ王)。
この一匹で、今シーズンを終わらせたい、心底そう思えるやりとりだった。
もう、今日の釣りは終了して野営地へ戻る。
基本は孤高の釣り師の自分だが、到着を待ってくれている人がいる。
超人気ブロガーの「八兵衛」さんである。
今日は互いに奈良県の大自然を満喫し、その後この秘密の場所で合流する約束をしていた。
一人で乾杯するのも良いけど、やっぱり人間、こういうのも楽しいね。
ブログって、本当に良いね。
同じ趣味、似たような思考の持ち主を引き寄せてくれる。
何時間も深い話をしていて、すごく楽しい時間を共有させてもらった。
睡魔に襲われ、僕は先に就寝。
朝を迎える。
先週とは打って変わり、凍えるような夜だった。
たった一週間で季節は大きく変わる、たった一日で人生は大きく変わる。
人生とは、概ね悪い方向に変わるのが常である。
しかし、その悪い方向と対峙して、自分の魂を崇高な方向へ磨き上げることが、この世の存在意義であり、生きる使命だと最近思う。
外に出ると八兵衛さん、数時間前から既に起床されていたようだ。
この方の笑顔は、色々な苦しみを経験して醸成された本当に良い表情をされている。
「表情」とはよく言ったもので、心を表に表すものである。
冷え切った身体に早朝ラーメンを注ぎ込む。
美味い。釣りばっかりではなく、こうしたキャンプ要素を組み込むことで更に充実した一日になるね。
食後のコーヒータイム。
渓流を眺めながらの一服、朝から感無量。
今朝の釣りをして、今シーズンラストの釣行にする予定だった。
しかし、昨日に三島由紀夫アマゴに出会えたおかげで、あれを最後の締め括りにしたいと言う気持ちになっていた。
もう何もしない。僕を再び待ってくれている、二回目の家庭へ帰ろう。
2023.今シーズン終了。
奈良県十津川水系、生涯のホームリバーに決定。
2023年09月16日
奈良、十津川水系釣行。~11戦目~
いよいよ今月で禁漁。
最後のラストスパート。
仕事を終え、いつものように前泊して宴を楽しんだ。
今夜も寂しいソロ宴、と言いたいところだが・・・。
今日は一年以上ぶりに、前職場の釣り友「通称:兄貴」との前夜祭。
趣味が一致する人は、いつまでも関係性が途切れないね。
朝を迎える。
兄貴は先に、目指すポイントに出発したようだ。
僕らの関係はドライで、一緒に釣り上がるのではなく、各々が好きなポイントから入って勝手に解散。
渓流釣りはそういう方が良いと思う。
いつものポイントが超渇水だったので、今日は初めてのポイントとなる中流域から入渓。
遡行しやすい下流域をずっと好んでいたが、ここはどうだろうね。
駐車場所のすぐ目の前に、明治時代に建てられた学校がある。
もちろん今は廃校だが、昭和50年までは存続していたようだ。
諸行無常、すべて移り変わっていく。
時が代わっていくから、時代。
自分のボロボロだった精神も、5年の歳月を掛けて、いつの間にか復活の狼煙を上げつつある。
ここの渓流は林道から渓までの高低差が非常に大きく、プチ登山の様相を呈してようやく渓へ降り立つ。
わぉ・・・。
大きな石がゴロゴロしており、いつもの公園砂場のような光景はそこに無かった。
下流と中流、距離は1~2km程度しか離れていないが、こんなにも変わるのか。
ワクワクして遡行開始したが、すぐに水深が深くなり進めなくなった。
自分のウェーダーは股関節までのタイプで短く、撤退せざるを得なかった。
どうしよう・・・。
現実的には慣れ親しんだ下流に引き返す方法が妥当だが、それも渇水で釣りにならず。
よし、釣り下がろう。
非常に効率の悪い釣り方だが、このスキルは大人気エリアの滋賀県茶屋川で何度も経験して会得している。
今日は平日、誰も下流に居なかったので迷惑は掛からないと判断。
環境・状況の変化に適応出来る人間が最も強い人間である。
by.ダーウィン。
釣り下がりのコツは、渓から出来る限り離れて下降することだ。
一級ポイントが出現。
ベージュ色、厳選した最高作の自作毛ばりを投げる。
まさかのカワムツ・・・。
このポイントをカワムツが占拠するとは。
その小さな魚体を考えると、カワムツは相当に優秀な魚だよ。
釣れない時間帯が続き、思い切って毛ばりをチェンジ。
オールブラックス。
自作した黒い毛ばりの中でも、特に出来が良い毛ばりを厳選した精鋭団である。
この中でさらに、エリートを選択する。
ハックルの質・量が高バランスで組み合わさった、最高品質の毛ばり。
通称:ネルソンマンデラ。
南アフリカ黒人初の大統領だ。
この人はね、長い間投獄されて、その後大統領になって、多くの人の苦しみを救った偉大なる人だ。
きっと、自分の今の状況も打破してくれるだろう。
流速、底石、すべてが理想的なポイント。
ネルソンマンデラを投入!!
1・・・2・・・3・・・。ラインが動く!!
久しぶりのアマゴヒット。
サイズは普通だが、釣りの喜びとは、それに出会うまでの労力だと思う。
ここは、本当に素晴らしい。
プチ山岳渓流が楽に移動でき味わえる。
もっと早くから来ていたら良かった。
今日の釣行は終了。
あまりに楽しかったので、来週もまた来よう。
最後のラストスパート。
仕事を終え、いつものように前泊して宴を楽しんだ。
今夜も寂しいソロ宴、と言いたいところだが・・・。
今日は一年以上ぶりに、前職場の釣り友「通称:兄貴」との前夜祭。
趣味が一致する人は、いつまでも関係性が途切れないね。
朝を迎える。
兄貴は先に、目指すポイントに出発したようだ。
僕らの関係はドライで、一緒に釣り上がるのではなく、各々が好きなポイントから入って勝手に解散。
渓流釣りはそういう方が良いと思う。
いつものポイントが超渇水だったので、今日は初めてのポイントとなる中流域から入渓。
遡行しやすい下流域をずっと好んでいたが、ここはどうだろうね。
駐車場所のすぐ目の前に、明治時代に建てられた学校がある。
もちろん今は廃校だが、昭和50年までは存続していたようだ。
諸行無常、すべて移り変わっていく。
時が代わっていくから、時代。
自分のボロボロだった精神も、5年の歳月を掛けて、いつの間にか復活の狼煙を上げつつある。
ここの渓流は林道から渓までの高低差が非常に大きく、プチ登山の様相を呈してようやく渓へ降り立つ。
わぉ・・・。
大きな石がゴロゴロしており、いつもの公園砂場のような光景はそこに無かった。
下流と中流、距離は1~2km程度しか離れていないが、こんなにも変わるのか。
ワクワクして遡行開始したが、すぐに水深が深くなり進めなくなった。
自分のウェーダーは股関節までのタイプで短く、撤退せざるを得なかった。
どうしよう・・・。
現実的には慣れ親しんだ下流に引き返す方法が妥当だが、それも渇水で釣りにならず。
よし、釣り下がろう。
非常に効率の悪い釣り方だが、このスキルは大人気エリアの滋賀県茶屋川で何度も経験して会得している。
今日は平日、誰も下流に居なかったので迷惑は掛からないと判断。
環境・状況の変化に適応出来る人間が最も強い人間である。
by.ダーウィン。
釣り下がりのコツは、渓から出来る限り離れて下降することだ。
一級ポイントが出現。
ベージュ色、厳選した最高作の自作毛ばりを投げる。
まさかのカワムツ・・・。
このポイントをカワムツが占拠するとは。
その小さな魚体を考えると、カワムツは相当に優秀な魚だよ。
釣れない時間帯が続き、思い切って毛ばりをチェンジ。
オールブラックス。
自作した黒い毛ばりの中でも、特に出来が良い毛ばりを厳選した精鋭団である。
この中でさらに、エリートを選択する。
ハックルの質・量が高バランスで組み合わさった、最高品質の毛ばり。
通称:ネルソンマンデラ。
南アフリカ黒人初の大統領だ。
この人はね、長い間投獄されて、その後大統領になって、多くの人の苦しみを救った偉大なる人だ。
きっと、自分の今の状況も打破してくれるだろう。
流速、底石、すべてが理想的なポイント。
ネルソンマンデラを投入!!
1・・・2・・・3・・・。ラインが動く!!
久しぶりのアマゴヒット。
サイズは普通だが、釣りの喜びとは、それに出会うまでの労力だと思う。
ここは、本当に素晴らしい。
プチ山岳渓流が楽に移動でき味わえる。
もっと早くから来ていたら良かった。
今日の釣行は終了。
あまりに楽しかったので、来週もまた来よう。
2023年09月01日
奈良、十津川水系釣行。~10戦目~。悲惨な釣果。
ここは、奈良県五條市のとある渓。
今日から9月、いつもながらあっという間の禁漁シーズンへカウントダウン。
前日、仕事を終えて前乗り。
以前なら疲労困憊の自分だったが、今ではそうでもない。
異動先において、自分が一番伝えたかった「利己」ではなく「利他」の精神が定着してきたからだ。
人間が最も安楽に過ごせる秘訣とは。
それは本当に簡単であり、しかし最も難しいという相反する性質を持っている。
自分の利益よりも、他者の利益を優先することだ。
娘の事故、妻の裏切り、財産を全て捨てて無一文になった自分。
ここ最近、自分の思考は新たな段階に昇華したような気がする。
この世は幸せなど無く、身体的・心理的な苦しみだけに両別されると思う。
それらの苦しみに対して、自分の精神にて対峙していく必要がある。
しかしながら、それらの苦しみに対して、決して克服する必要は無いと思う。
大切なのは、それらの苦しみに向きあい、崇高な方面へ自分の精神を磨いていくこと。
これが、この世の存在意義なのではないか。
今宵は月が燃えるように輝いて、そんなことを考えて眺めていた。
再婚した白人との間に生まれた息子、あっという間で2歳を過ぎた。
絵本を読んであげたり、ボールで遊んだり、徐々に以前の失った子供たちと同じ遊びをするようになってきた。
あっという間の、この数年。
住む家と土地が変わり、奥さんが変わり、子供も変わり、職場も変わり、立場も変わり、付き合う人も変わり・・・。
しかし、これらの苦しみは、自分の魂を大きく成長させる糧になっていた。
おはよう、いつの間にか寝ていた。
そしていつの間にか、PTSDの夢を見る機会もかなり減っていた。
軽キャンから渓まで歩いて数分。
予想していた以上に凄まじい渇水。
カワムツを釣るのがやっとの状況。
そして、この異常な暑さ・・・。
100年後の地球を心配しても仕方ないが、僕らの子孫はどうなっているだろうね。
以前の家庭では常に飼っていた金魚。
奈良には「金魚ミュージアム」という素晴らしい金魚専門の水族館がある。
この前、白人との間に生まれた息子を連れていったら、すごく喜んでいた。
その笑顔を家でも見たくて、再び金魚を飼育し始めた。
しかし、子供の謎・・・。なぜか家では金魚に興味なし・・・。
これは、自分専用のエビ飼育水槽。
抱卵しているエビがいる。
この小さな世界で、新たな世界が繰り返し繰り広げられている。
世の中すべて、諸行無常、何もかも移り変わっていく。
そして、それらの移り変わりは、「縁」というものでしか説明出来ない要因が関わっているように思う。
この日の月は、妙に色々と考えさせられる光景だった。
2023年08月13日
奈良、十津川水系釣行。~9戦目~ 釣りキャンプと五條観光、そして八兵衛さんとの再会。
久しぶりの十津川水系釣行。
今日は夕方から釣りはじめ、主にキャンプ要素を意識した時間を過ごす。
渓は凄まじい渇水と思いきや、予想外の増水でビックリ。
今日は「山の日」だが、この異常な気温を考えると名称を変更した方が良いかもな。
水量は豊富なんだが、暑くて暑くて釣りが苦行でしかない。
たまに釣れても・・・
カワムツばかり。
この水温では、人間と同様に魚も動く気が起こらないだろう。
帽子を被っていると、かえって頭がのぼせて軽度の嘔気が出現する。
もう、日本の真夏は釣りが出来ない。
脱渓途中、タカサゴユリが開花している。
この花を見かけるたびに、この花の姿・形のように生きたいと常々思う。
いつもの野営地へ戻る。
さて、久しぶりの釣り後ソロキャンプを満喫するか。
ウイスキーと・・・
焚き火と・・・
タバコと・・・
ずっと禁煙していたのに、日々の激務を言い訳に数年ぶりに復活してしまった。
でも、この三種の神器の組み合わせは幸福度が高まる・・・。
焚き火も終わり、軽キャン内でしんみりと一人二次会。
実はね、先月にナチュログ界の大御所と8年ぶり位の対面を果たしてきた。
少し前の日本国民なら誰もが知っている植村直己氏。
彼の偉業と同じようなことをやってのけた、でも全く自慢しないナチュログ界の大御所である八兵衛氏。
縁とはまさに「縁」と表現するしかなく、今回も色々と縁が重なり8年ぶりの対面を果たした。
本当に楽しい時間が過ぎ、久しぶりに仕事の緊張感がほぐれてずっと笑顔だった。
僕がリアルに会ったナチュログ世界の方は、今や亡きmailmanさんという方と、今回の八兵衛さんだけだ。
ハチさん、とても有意義で楽しい時間を過ごせました。ありがとうございます。
少し、本当に少しだが、前家庭のPTSDの夢を見る機会が減ってきた。
幸せ、そのようなものはこの世に無く、やがて苦しみしか無いのは分かっている。
でも、願わくば、今の幸せをどうか神様、もう壊さないで下さい・・・。
朝を迎える。
自分の中では、今日からお盆休みの概念。
釣りなど殺生に繋がる行為は中断。
その代わり、ずっと楽しみにしていた五條市のマイナー観光箇所を巡ってみる。
奈良県の山々が見渡せる、隠れた絶景ポイントの「高野辻ヘリポート」へ到着。
林道を上がる道中、すでに雲海が見れて感激♪
うっひょ~♡
なんて格好いい案内板♪
さて、絶景ポイントに目を向ける~!!
ドコガ・・・ゼッケイ・・・デスカ・・・?
これならね、女子ゴルフでミニスカート履いているプロがパターを打つ時にラインを読もうとしてしゃがんでいる姿をたまたま正面でカメラマンが撮影している映像が放送されるテレビ画面の方が遥かに絶景なんじゃないでしょうか・・・。
ふ~、あまりに残念だったので、この時の気持ちを句読点無しで表現してみました。
さて、気を取り直して第二弾のマイナー観光地へ。
僕は歴史が好きで、とりわけ幕末が最も好きなのだ。
奈良県五條市にはね、なんと幕末ファンにとってはたまらない天誅組が構えた本陣があるのだ。
さすがは天誅組の本陣。
降りてじっくり見ないと意味が分からない標識であり、かつUターン場所には地元民の車が駐車されており、朝からスパイシーだった。
遂に、天誅組の本陣へ到着。
新選組より遥かに崇高な理念を持った集団なのに、五條市のPRが下手くそなのか、天誅組の痕跡はもはや風前の灯火。
倒幕運動は坂本竜馬や西郷隆盛がクローズアップされるけど、この天誅組の吉村寅太郎、そして尊王攘夷を提唱した高山彦九郎など、それら有名人を誕生させた先駆者がいることを、日本人は学ぶ必要があると思う。
奈良県のこのように山深い場所で、倒幕運動が繰り広げられたとは・・・。
.
天誅組の倒幕運動は幕府にあっけなく鎮圧された。
でもね、考えて欲しい。
奈良県南部の山奥から、日本の将来を憂いて政権転覆を掲げて行動し、更にそれを地元民が全面的にサポートしたという事実を。
関西では、奈良県民はのんびりしておっとりした田舎者と評価されがちだが、それは間違いだと僕は思うな。
どこからかやってきて、庭に自生しているタカサゴユリ。
僕がこの花に魅力を感じる点。
それは、こんなに美しい花なのに、どこか遠慮しがちで目を伏せているような姿。
まるで、こんな自分がこんな綺麗な花を咲かせて良いのでしょうか?といわんばかりの様相。
ウイスキー片手に、最近立ち上げたエビ専用の水槽を眺めて色々と物思いにふける。
もう、十分に苦しんだ。
そろそろ、自分の幸せを実感しても良いかな~。
暗すぎるブログ記事・・・。
2023年07月11日
奈良、十津川水系釣行。~8戦目~。夏季休暇の思い出。
夏季休暇に入った。
グアムに行きたい、ハワイに行きたい、そんな声を良く聞くが・・・。
僕は、奈良県の渓流に行きたい。
今日は夕刻から釣りをして、そのままいつもの野営地でまったり過ごす予定。
日没までの束の間、しばし釣りを楽しむ。
渓は渇水模様。
時間も無いので、一級ポイントだけ選んで毛ばりを投げる。
ウグイ。
このポイントでウグイだと、厳しい釣行になりそうだ。
人工物。
経験的に、こういう場所はなぜかカワムツやウグイではなく、アマゴが出る確率が高い。
毛ばりを投げると・・・。
やっぱりね。
気持ちよく、この後の宴が楽しめそう。
野営地へ戻って宴の準備。
以前だったら、焚き火をしたり、調理をしたりとキャンプを楽しんでいたが・・・
もう、こんな食事で十分と感じるようになった。
ヒグラシの鳴き声を聞きながら、ビールと鰻の寿司を味わう。
グアムやハワイでは味わえない、ニッポンにはこういう「わびさび」の風情がある。
やがて日が暮れ、車内でまったりと過ごす。
なんだろうな。
仕事、第二の家庭、健康、どれも特にそこまで問題はない。
だが、ここ数年、ずっと心のある個所が空っぽのような気持ちだ。
そのためか、何をしても、昔のように心の底から笑うことが無くなった。
今日こそは、どうか悪夢を見ませんように・・・。
朝を迎える。
見たくなかったが、いつものように昨夜の夢も生々しかった。
一体、いつになったらこの悪夢から解放されるのだろう。
綺麗なお姉さんと楽しく食事しているような夢が早く見たい・・・。
せっかくの夏季休暇だ。
楽しく今日一日を過ごそう。
と思って外に出ると、あいにくの空模様でテンションが上がらず・・・。
アマゴたちよ、僕の心を癒しておくれ。
との願いとは裏腹に、全然釣れません・・・。
思い切って、毛ばりの色を黒→ベージュにチェンジ。
バラシがあり反応が出始める。
遂によし!!
苦心して引き出した一匹は格別だ。
でも、この時期の主役はこの魚だと思う。
綺麗な婚姻色のオイカワ。
今しか見れない季節限定という要因も考慮すると、アマゴよりも価値は高いと僕は思う。
流速、底石位置のゲーム性の高さ、そして渇水でも何とか最低限の水量が確保されているポイントに到着。
このポイントはね、辛いこと全てを忘れていつも釣りに熱中させてくれる。
ここに来たいが為に、いつまで経っても他の箇所に行くことが出来ない。
童心に戻って夢中で毛ばりを投げる。
美しいbody、そして美顔、このオイカワはまさに・・・
オイカワ光博や~!!
※オイカワ光博とは、誰が見てもウットリするアマゴに勝る美しさを備えた個体を言う。
なんだかんだいって、楽しい釣りだったな。
さて、夏休み後半となる明日。
息子もお出掛け可能な齢になったので、二回目の家庭で初となる家族旅行へ出発。
行先は滋賀県の米原市にある「ローザンベリー多和田」。
植物と羊が好きな息子、両方が楽しめるこの場所を喜ぶと思い連れて来た。
軽キャンではファミリーカーの役割を担えない為、もう一台車を探していた。
僕はスバリストだが、フォレスターは前妻との思い出、インプレッサは狭い、レボーグも後席と天井が狭い、等の理由で中々決まらず・・・。
結局、既に生産中止となっているが、程度の良い最終型BRMレガシィツーリングワゴンをディーラーに見つけてもらった。
レボーグでもない、アウトバックでもない、やっぱりスバルはレガシィツーリングワゴンが素晴らしいと思う。
なんで作るの止めたかな~。
前妻の裏切りによって、多くの人の歴史が動いた。
再婚相手の白人、それによってこの世に誕生した息子。
この子には、いつか自分の歴史を話す時が来るだろう。
これから先、自分も含めてどんな未来が待っているかな。
いつの間にか、再び、守るべき存在が出来た。
必死で毎日を生きる自分へのご褒美、少し良いワインと信楽焼きのワイングラスを買った。
今年の夏は、ゆみ翁の記憶に残る夏休記、となった。