滋賀県は東近江市、いつもの野営地にやってきた。
今シーズン最後の釣行。
気合いを入れて、仕事は時間給を取って早めに切り上げた。
仕事も人生を豊かにするかも知れないが、趣味は絶対に人生を豊かにすると思う。
軽キャン内で晩御飯の支度に掛かる。
この時間、40歳になった今でも少年のようにワクワクする。
外から聞こえる虫の音色が凄まじい。
その音色を聞きながら調理しても良いのだが、やっぱり自分はジャズが好きだ。
スマホの音量を増大させ、車内にジャズを流しながら晩御飯を作る。
寒い季節なら良いが、この時期は火器を使うと車内温度は上がり地獄と化すので、ポップアップルーフの窓を全開にする。
丁度よい車内温度となる。
軽キャンの購入を考えている人がいれば、価格は上がろうとも絶対にポップアップルーフ付きの車体をおススメする。
今日の料理は、というより、今日の料理もこれ。
ワンタンスープ&唐揚げのコラボ。
半年前の解禁日と同様に、同じ料理で締める。
なんか焦げ臭い。
底を見ると、火力が強すぎてワンタンが焦げている。
簡単な料理ほど、意外に難しいのだ。
普通の人生を送るのが、どれほど難しいかと同じだと思う。
腹いっぱい。
半年前の解禁日は、離婚したショックでずっと物事を悲観的に考えていた。
しかし、ようやく気付いた。
物事を楽観的に捉える人の表情は豊か。
物事を悲観的に捉える人の表情は暗い。
つまり、人生を楽しく生き抜く秘訣は、どんなに辛い事象に遭遇しようとも、楽観的とまでは言わずとも、悲観的になってはいけないのだ。
近くでずっと虫の音色が聞えると思っていたら、キリギリス?が腕に止まっていた。
自分は昆虫が大好き。
鈴虫みたいに決して綺麗とは言えない音色を聞きながら、一緒にワインを飲む。
ネットで見たら、キリギリス一匹が何と¥1000~¥2000。
捕まえてやろうか、と、ほんの一瞬よこしまな考えを抱いてしまう(笑)
カプセルホテル以上、ビジネスホテル以下の軽キャンで就寝。
気持の良い、鈴虫の「リーン リーン」という鳴き声で目が覚める。
この音色で目を覚ます朝。
言葉では表現できない素晴らしさ。
道の駅、奥永源寺渓流の里へ向かう。
今シーズン初めて訪れたこの愛知川。
もう以前の記事は消してしまったが、始まりはこの自販機のコーンスープだった。
終わりは盛大に、ビッグコーンスープを飲んでみる。
一カ月前は熱中症になる程の暑さだったのに、今朝は吐く息が白い。
この道の駅は、二階に展望台があり立派なベンチもある。
しかし、皆わずかな階段を昇りたくないのか、いつ来ても誰も居ない。
たった数十段上がるだけで、別世界が広がっているのに勿体ないな。
聞くところによると、この道の駅、以前は小学校だったようだ。
恐らく数十年前の教室で使われていた椅子。
今はこうして、道の駅利用者のために使われている。
世の中全ての事象は、少しずつ変化している。
自分も、家庭も、仕事も、何もかも。
ちょっと、今日の記事は暗すぎるな(笑)
今日は今シーズン最後の釣行!!
ここからは明るく行くよ~♪♪
さて、釣行開始。
朝早いのに、すでに多くの釣り車が停まっている。
まあ、自分の行くポイントは魚も少なくめっちゃ歩くため、誰も釣り人が居ないがね
半年前の解禁日を思い出す。
離婚したショックで、釣りをしながらずっと色々な事を考えていた。
自分にとって最終日の今日。
今日はね、自分で自分を褒めてあげている。
色々と、よく、頑張ったな、と。
自分で自分を褒める。
阿呆みたいに思えるけど、けっこう大事なことだと思う。
すぐに幼いアマゴを釣ってしまった。
取り込みもどこも悪いことはなかったが、様子がおかしい。
ぷかぁ~っと浮いて、瀕死の状態。
かなり時間を掛けて一生懸命に蘇生を試みるが、死んだ。
キャッチ&リリースの釣りは、一言で言えば人間のゲームだ。
すごく落ち込む・・・。
ブッダの弟子が、「死」についてブッダに聞いたそうだ。
「死」って何ですか?と。
皆さんはどう答えますか。
ブッダはこう答えたようだ。
うろ覚えだが、確か「周りを観察しなさい」の一言。
今日の晩御飯は、カツオのたたき、鮭の切り身だったが、言い換えれば「カツオの死」・「鮭の死」。
つまりね、「死」とは呼吸をするのと同じように、身近にある事象なのだ。
と、ブッダは言いたかったのだろうな。
なんか最終日にしては暗いな。
もうそんなに釣れなくても良いよ、と念じるほど・・・
写真を撮るのも躊躇する程の小さいアマゴ・・・。
しかもやっぱり弱っている。
幼いアマゴしか残っていないこの時期、下手くそな自分が釣りをすると虐待になるな。
この後も子供のアマゴが釣れるのみ。
もう止め。
まだ時間は早いけど、今シーズンの渓流釣りは終わり。
めっちゃ暗いまま終わった・・・。
今シーズンの愛知川を二言で統括してみると・・・。
道の駅、奥永源寺渓流の里のコーンスープが美味かったのと、道の駅、奥永源寺渓流の里の二階展望台が素晴らしかった。