滋賀県は愛知川。
朝6時に起床。
いつも通り、いつもの野営地で前泊して前乗り。
今シーズン最後の釣行。
釣りが主か、前泊して軽キャン内で一人宴が主か、どうも後者が優先しているここ数年。
サントリーのプレミアムモルツを買おうと思ったが・・・。
この会社社長の「45歳定年が望ましい」との発言を思い出し、手に取るのを止めた。
サントリー、熟成させたウイスキーの作り方を知ってるのにな・・・。
僕は、昭和53年生まれの42歳。
就職氷河期世代が、今度は45歳で定年と言われたらあまりにも可哀そうだよ。
この世代は、本当に書き切れない程、色々と苦労がある世代だ。
6時半には渓流にたどり着いたが、どこを見ても、釣り人、釣り人、釣り人・・・。
車は他府県ナンバーばかり。
緊急事態宣言はまだ解除されていないのに、煩悩まみれの欲深い釣り人が多いことやら。※自分が言うな。
それにしても、うっすらとした紅葉が美しい。
人が多くて釣りにならないので、一度脱渓。
青空を見ながら大きいものを出して、この後を考える。
さっそく、大きいものにハエが群がってきた。
一生の殆どをウ〇コ探しに費やすハエ、前世でどんな悪いことをしたのだろう。
僕の前妻、たぶん来世はハエだな。
とりあえず、釣りを止めてもう帰ろうか。
と思ったが、まだ一つ方法があった。
そこは、何シーズンも通って自分が見つけた、他に釣り人が絶対に居ないポイント。
断崖絶壁の下にあり、そこに辿り着くには、入渓ポイントからず~~~っと下がって歩く必要があるのだ。
予想通り、下流は誰も居ない。
ひたすら下り歩く。
いよいよ、下り最下点まで来た。
でもね、この釣りは、ここからが難しい。
場を荒らして下ってきたので、釣る前から魚の警戒心がMaxなのだ。
よって、今までこの釣り場での釣果は決して良くない。
今シーズン最後に相応しい戦いとなってきた。
水量は丁度よい。
気候も丁度よい。
しかし、肝心の反応は全くない。
繰り返しになるが、やはり事前に下ってきて場を荒らしているため、この釣り方は本当に難しい。
丁寧に、丁寧に、ポイントを探る。
女性の㊙部分を探るように・・・♡♡
すると・・・。
今日初のアマゴ、坊主回避。
0or1。
その差は1しかないけど、数値として表せない価値がある。
毛ばりを投げる。
1・・・2・・・3・・・!!
大きくラインが動く!!
バイアグラを飲んだかのように、力強く手首が反り返る!!
ナンデ オレ ツラレタノ・・・?
って感じの目に見える(笑)
この一匹が釣れただけで、もう十分満足だ~。
早朝はあまりの釣り人の多さで帰ろうと思ったが、そんな事態でも何とか打開策を見つけられるようになってきた。
45歳で定年だと、それまでの経験がもったいないよ。
この子は本当に綺麗なアマゴだった。
魚体に負担を掛けないように撮影しようと思ってたら、元気よく飛び立った♪
そして気持ちよく遡行していると、とんでもない光景が目に飛び込んできた・・・。
えっ!!
なんと・・・
断崖絶壁から目の前に・・・
釣りの恰好をした爺さんが降りてきた!!
どうやって来たんや!?
落下傘部隊みたいな恰好をした爺さん。
どうやらロープを木々に括り付けて絶壁を降りてきたようだ・・・。
ここから、爺さんとのバトルが始まる。
目の前に降りてきた爺さんを追い越そうとすると・・・。
なんと、爺さんも一緒に付いてくる!!
しかも、何故かめっちゃよだれを垂らしながら・・・。
気持ち悪い爺さんだが、勇気を出して話しかけてみた。
あの~、とりあえず僕が釣ってたので、先に行かせてもらっても良いですか?
すると・・・。
チッ!!
何の釣りや!!
テンカラか・・・。
わしは餌やし、それなら先に行っても良いわ・・・。
爺さんよ・・・。
「オラオラオラァ」ってしたかったけど・・・。
ありがとうございます!!
って言える自分は偉いわ♪
でも、やはりあまり気持ち良くないので、もう釣りは終わり。
今シーズンの釣果は以下の通り。
3月6日=6匹(アマゴ) 通算6匹
3月20日=11匹(アマゴ) 通算17匹
3月30日=11匹(アマゴ)・1匹(イワナ) 通算29匹
4月23日=13匹(アマゴ)・1匹(イワナ) 通算43匹
5月14日=6匹(アマゴ)・2匹(イワナ) 通算51匹
6月11日=3匹(アマゴ)・3匹(イワナ) 通算57匹
7月22日=5匹(アマゴ)・1匹(イワナ) 通算63匹
8月26日=4匹(アマゴ)・2匹(イワナ) 通算69匹
8月27日=2匹(アマゴ) 通算71匹
9月25日=3匹(アマゴ) 通算74匹
今シーズンは74匹の渓魚を遊びで痛めつけたのか。
お魚さんたちよ、有難うございました。
帰り際、格言を見にいつもの寺へ寄り道。
「桃太郎 悪く育つと 鬼になり」