奈良、十津川水系釣行。~8戦目~。夏季休暇の思い出。

ゆみ王

2023年07月11日 20:33



夏季休暇に入った。

グアムに行きたい、ハワイに行きたい、そんな声を良く聞くが・・・。



僕は、奈良県の渓流に行きたい。

今日は夕刻から釣りをして、そのままいつもの野営地でまったり過ごす予定。



日没までの束の間、しばし釣りを楽しむ。



渓は渇水模様。

時間も無いので、一級ポイントだけ選んで毛ばりを投げる。



ウグイ。

このポイントでウグイだと、厳しい釣行になりそうだ。



人工物。

経験的に、こういう場所はなぜかカワムツやウグイではなく、アマゴが出る確率が高い。

毛ばりを投げると・・・。



やっぱりね。

気持ちよく、この後の宴が楽しめそう。



野営地へ戻って宴の準備。



以前だったら、焚き火をしたり、調理をしたりとキャンプを楽しんでいたが・・・



もう、こんな食事で十分と感じるようになった。



ヒグラシの鳴き声を聞きながら、ビールと鰻の寿司を味わう。

グアムやハワイでは味わえない、ニッポンにはこういう「わびさび」の風情がある。



やがて日が暮れ、車内でまったりと過ごす。



なんだろうな。

仕事、第二の家庭、健康、どれも特にそこまで問題はない。

だが、ここ数年、ずっと心のある個所が空っぽのような気持ちだ。

そのためか、何をしても、昔のように心の底から笑うことが無くなった。

今日こそは、どうか悪夢を見ませんように・・・。



朝を迎える。

見たくなかったが、いつものように昨夜の夢も生々しかった。

一体、いつになったらこの悪夢から解放されるのだろう。

綺麗なお姉さんと楽しく食事しているような夢が早く見たい・・・。



せっかくの夏季休暇だ。

楽しく今日一日を過ごそう。

と思って外に出ると、あいにくの空模様でテンションが上がらず・・・。



アマゴたちよ、僕の心を癒しておくれ。



との願いとは裏腹に、全然釣れません・・・。

思い切って、毛ばりの色を黒→ベージュにチェンジ。



バラシがあり反応が出始める。

遂によし!!

苦心して引き出した一匹は格別だ。



でも、この時期の主役はこの魚だと思う。

綺麗な婚姻色のオイカワ。

今しか見れない季節限定という要因も考慮すると、アマゴよりも価値は高いと僕は思う。



流速、底石位置のゲーム性の高さ、そして渇水でも何とか最低限の水量が確保されているポイントに到着。

このポイントはね、辛いこと全てを忘れていつも釣りに熱中させてくれる。

ここに来たいが為に、いつまで経っても他の箇所に行くことが出来ない。

童心に戻って夢中で毛ばりを投げる。



美しいbody、そして美顔、このオイカワはまさに・・・



オイカワ光博や~!!

※オイカワ光博とは、誰が見てもウットリするアマゴに勝る美しさを備えた個体を言う。



なんだかんだいって、楽しい釣りだったな。

さて、夏休み後半となる明日。

息子もお出掛け可能な齢になったので、二回目の家庭で初となる家族旅行へ出発。



行先は滋賀県の米原市にある「ローザンベリー多和田」。

植物と羊が好きな息子、両方が楽しめるこの場所を喜ぶと思い連れて来た。

軽キャンではファミリーカーの役割を担えない為、もう一台車を探していた。

僕はスバリストだが、フォレスターは前妻との思い出、インプレッサは狭い、レボーグも後席と天井が狭い、等の理由で中々決まらず・・・。

結局、既に生産中止となっているが、程度の良い最終型BRMレガシィツーリングワゴンをディーラーに見つけてもらった。

レボーグでもない、アウトバックでもない、やっぱりスバルはレガシィツーリングワゴンが素晴らしいと思う。

なんで作るの止めたかな~。



前妻の裏切りによって、多くの人の歴史が動いた。

再婚相手の白人、それによってこの世に誕生した息子。



この子には、いつか自分の歴史を話す時が来るだろう。

これから先、自分も含めてどんな未来が待っているかな。



いつの間にか、再び、守るべき存在が出来た。

必死で毎日を生きる自分へのご褒美、少し良いワインと信楽焼きのワイングラスを買った。

今年の夏は、ゆみ翁の記憶に残る夏休記、となった。

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