軽キャンで今日も行く。

金沢での単身赴任生活、ようやく一か月と少々が経過。

風土の違い、文化の違い、人間性の違い、等々・・・。

この県はかなり魅力的だが、ずっと居たいかと問われれば、答えに窮する。



20年以上前から憧れていた、石川県は七尾市に位置する「七尾城」

今日は、遂にその憧れが現実となった。



駐車場に到着すると、無料ボランティアの看板が目に入る。

のぼりを見た瞬間に「案内して欲しいな」と思った。

テレパシーが通じたのか、自分から頼まずとも、先方が率先して案内してくれることに。



この方は、おもてなしの心が一杯で、素晴らしく心地良い時間を提供してくれた。

けっこうな御年だと思うが、この山城の急こう配をスタスタと進み、認知機能の衰えも感じさせない姿。

あなたの生き方、そして専門性に満ち溢れた案内、本当に尊敬します。



この地面に敷かれたウッドチップは、地元の高校生が数日前に敷いてくれたそうだ。

非常に歩きやすい。

前妻との間の息子、もう高校三年生になっているだろう。

遠くからでも良いから、死ぬ前に一目でも見れる日が来てほしい。



色々と物思いにふけながら、能登半島地震の影響も垣間見ながら、ボランティアの方と進む。



本丸へ到着、そして素晴らしい景色。

上杉謙信が、この難攻不落の七尾城を落とした。

どうやって落としたか？それは、七尾城主畠山氏の最側近である遊佐氏が寝返ったからだそうだ。

そして、裏切った最側近の末路はどうなったか。

関ヶ原合戦の小早川氏のように、同じような哀れな最期を迎えたようだ。



煩悩と執着が、自分をも苦しめ、他人をも苦しめる。

自分は、一切の煩悩と執着を捨てた。

さて、早く帰ってビール飲んで美味い肉でも食べるか。



時間があるので、七尾城歴史資料館へ。



七尾城を攻略した上杉謙信。

義の心を持つ大名として有名だが・・・



どうやら籠城して病にかかった人たちを崖から蹴落としたていたようだ。

やがてこの地域を支配した前田利家、威厳を示すために現地人を公開処刑した記録も展示されていた。



現地の美味い物でも食べて、暗くなった気分を盛り上げよう。



1パック￥500。

小食の自分だが、あまりの美味さに・・・



おかわりをしてしまった。

能登半島のお寿司、海無し県の奈良とはレベルが違いすぎる・・・



お次は七尾市にある「山の寺瞑想の道」へ。

前田利長がいくつもの寺を要塞化した名残が残っている。




能登半島地震の影響。

関西では殆ど報道されず、七尾市に被害があったことを今日初めて知った。



「和倉温泉」って、七尾市にあったんだな。

せっかく来たので入湯。



泉質は少し塩気がある感じで、良くも悪くも尖った印象が無い。

今のところ、自分の中では奈良の十津川温泉が最強だな。