軽キャンで今日も行く。

ここは、滋賀県は東近江市にあるいつもの宿営地。

明日は早朝から数か月ぶりの渓流釣りだ。

軽キャン内で久しぶりの料理。

今日は何を作るのかって？

いつものワンタンから揚げスープを進化させた。

名付けて・・・。





わかめのピリ辛から揚げスープや～♪



でもこのスープ、なんか下痢みたいなビジュアルやな。

全然食欲が湧かない。



下痢みたいなスープの中にから揚げを投入。

この類の料理はね、締めにネギを入れたら大体美味しそうに見えるのだよ。



メッチャ・・・オイシソウ・・・。

さて、味はどうか。

解説は料理記者歴40年の「岸朝子」さんにバトンタッチ。



大変おいしゅうございました。

解説になってへんがな・・・。



今日は久しぶりの車中泊キャンプなので、１０年に一度しか飲まない本物のビールで乾杯。



夜が更けていくと、外気温が低下して心地よい風が吹いている。

車内飯を終え、満月を見ながらジャズを流しワインを飲む。



つまみは落花生。

余談だが、落花生は二日酔いを防ぐ成分を含んでおり、酒との相性がバッチリなのだ。

一度お試しあれ。



さて、明日は釣れるかな～。

おやすみ。



朝。

落花生を沢山食べたせいか、深酒した影響はゼロ。

数か月ぶりのテンカラ釣り。



そうそう、そういえば、白人との関係に進展があった。

あまりに家事が出来ず、ウミガメのように行動がスローな白人。

同棲をした結果、ちょっとこの子とは結婚はないな。

そう考えていた矢先・・・。

晩御飯を一緒に食べている最中、急転直下の言葉が白人から飛び出た。



私、妊娠しました・・・。



箸が、止まった・・・。

理不尽な離婚で子供二人を失った自分。

まさか、この年でまた父親になれるとは・・・。

すごく嬉しかった。

白人よ、君と結婚してあげよう。

すぐに婚姻届けを提出。



でもね、すぐに流産した。

なんで、色々な試練が次から次へと自分にやってくるのだろう。

自分が、何をやったのだろう。

後悔の念と言えば、小学一年生の頃にコンビニでエロ本を万引きした位だ。



しかし、今の自分は鋼のメンタルを身に着けた。

辛い時こそ、苦しい時こそ、悲しい時こそ、明るく前向きに生きなければいけないのだ。



きっと、現状を受け入れて日々を一生懸命に楽しく生きることで、子供たちにいつか会える未来へ繋がると思う。



過ぎたことはクヨクヨしない。

今を楽しく生きる。

未来のことは、神様に任せる。

どんなに辛いことがあっても、楽観的に、ポジティブ思考で生きる。



人間はね、弱気になったら、涙を流したら、どんどん後ろ向きな考えになっていくのだ。

そうなれば、負のスパイラルに陥るのだよ。



毛バリが早朝から連続で炸裂。

今日も良く釣れるわ。

しばらくすると、林道を走っている一台の軽トラが停車し、のび太君そっくりの優しい表情の男性が下車して自分に近寄ってくる。

のび太君：まだこれから釣り上がりますか？

自分：もう釣り終えようと思っていました。

のび太君：では、この先から釣らせてもらっても良いですか？

自分：どうぞ！



本当はもう少し釣りたかったけど、すごく礼儀正しく好感が持てる人だったので、早いけど今日の釣行は終わり♪

のび太君のような気配りが出来る釣り人、自分もこういう釣り人になりたい。



林道を歩いて車へ戻る。

夏の、生命に満ち溢れた木々のトンネルが続く。

去年の同じ時期、自分のブログを見返してみると、まさか一年後にこんな未来が待っているとは。

来年の今頃、同じようなことを言っているのかな。



帰り際、綺麗な野草を見つける。



どこにでも咲いている雑草、ヒメジョオン。

でもね、こういう野草が最も美しいのだよ。

少しだけ、摘み取らせていただく。



随分と早い釣行となったので、帰りは寄り道をして滋賀県は信楽焼きの伝統産業会館へ。

鉄分を多く含んだ信楽の土。

緋色(スカーレット)の陶器を見て、しばしばウットリする。



信楽が舞台の朝の連続テレビ小説「スカーレット」。

知ってるかい？

この不屈の魂の女性はね、実在するのだ。



神山清子さん、83歳。※Wikipediaから画像を拝借。

ご本人からお聞きしたが、幼少のころは栄養失調で何度か命の危機に陥る。

仁義深いお父さんの話、ドラマのまんまだ。

やがて、就職した陶器会社で知り合った男性と結婚。

しかし、夫はテレビ小説とは180度違う人物であり、ドラマを見ていると悪い意味で啞然とする。

息子さんの白血病にあたり、日本骨髄バンクを立ち上げる。

朝ドラの残念なところは、この最も大切な骨髄バンクの場面を省略している点だと思う。

神山清子さんの本当の人生史を知るに当たっては、女優「田中裕子」さんが演じている映画「火火」を見るべきだと思う。



骨髄バンクに登録して10年以上が経過。

それがきっかけで、神山さんと親しくさせていただいた。

でも、まだ一度もドナー提供の連絡が来ない。

提供者の中には、夫婦で四度も提供した人がいるのだが。

神山さん曰く、いまだに骨髄提供の連絡が来ないのは、自分のHLAが極めて珍しい形なのでしょうと。



その代わり、あなたが白血病になったら、あなたはドナーが居なくて「死ぬ」わね、と。

この記事を読んでいる人の中で、少しでも骨髄バンクに興味をもってくれたら良いな。



結婚祝いに、神山さんからプレゼントされた花入れ。

スカーレットのドラマ内でも実際に使用された花瓶だ。



道端で摘んだ野草が、一流陶芸家の腕によってシンデレラになる。

この陶器は、我が家の家宝。

神山さん、大事に使わせていただきます。



第二の人生が始まった。